SUI CAFE(山形県)
suicafe.com山形県のSUI CAFEの紹介です。
実はSUI CAFEは私の住んでいる地元にあるので、通販ではなく、直接お店にて豆を購入してきました。
なお、SUI CAFEでは、近くにIS KOFFEEという焙煎所を持っていて、
店頭での豆の販売をしているので、そちらIS KOFFEEのお店へ伺いました。
ちなみに、HPではSUI CAFEから豆を購入でき、実店舗のSUI CAFEでは喫茶がメインだそう。
IS KOFFEEについて
それでは、IS KOFFEEの紹介ですが、所在地は山形県山形市。
自家焙煎で主に豆を販売しているのですが、喫茶スペースもあり店内でコーヒーを飲むこともできます。
ユニークなのは、買った豆を自分で淹れることができるというところ!
ハンドドリップ、プレス、ネルなどの器具が用意され色々と試せるみたいです。
コーヒー豆の品ぞろえについては、中南米のものがほとんどで、農園ごとにラベリング。
で、このIS KOFFEEの最大の魅力が、コーヒー豆を現地から直接買い付けているというところ。
一般的な焙煎屋さんは、コーヒー豆の原産地から直接豆を仕入れているのではなく、
その間に、卸業者が仲介に入り、その卸業者から仕入れるのが通常の流れ。
それをIS KOFFEEでは、年に何回か直接現地に赴き、農園の方とコミュニケーションをとっているということなんです。
また、beans cardという生産者の写真入りカードがあって、
豆の紹介を、産地や製法だけにとどまらず、生産者や農園、生産地の標高や品種、
さらには収穫年と非常に細かいところまで伝えてくれています。
コーヒー豆や農園への愛情が伝わってきますね。
ちなみに、豆の購入は250gからとなっています。
豆の紹介
今回購入したのはエンバシー農園とモンテコペイマイクロミルの2つ!
まずは、
エンバシー農園
写真のようなパックに入って、生産者の写真入りのbeans cardが貼り付けられています。
パッケージもモノトーンでありながら、強い個性を感じる洗練された印象。
「エンバシー農園」はニカラグアにあり1500〜1700mの高地で栽培されていた豆です。
また、「ダブルファーメンテーション&パルプドナチュラル」という精製方法で、
収穫後の実の状態で発酵させ、さらに果肉を除去して、また発酵させ、そして乾燥させるという非常に手間のかかる方法でつくられた豆なんです。
今回購入したきっかけも、その製法が気になってのことでした。
さて中身ですが、
豆はというとミディアムローストぐらいでしょうか、割と明るめの色みが残っています。
香りは、花の香りのようなみずみずしさがあって、奥にはキャラメルのような甘さのある香りもほんのりと香ってきます。
かすかな酸味を感じる香りもあって、味わい深い香りです。
ハンドドリップで淹れてみると、抽出されたコーヒーは豆同様、明るめの色味でした。
味はビビッドな酸味がありますが、決して強くなく濃厚な口当たりで、
風味の土台にしっかりとした甘さがあるのが大きな特徴です。
そして、雑味感はほとんどなく、しっかりとしたコクがあります。
加えて、力強さがあってジューシーな風味を持っている印象でした。
冷めてくると苦味がより強く出てきて、酸味もより尖った感じになってきます。
まろやかで濃厚な口当たりが好きな方にはおすすめの豆かもしれません。
冷めていく過程で味の変化も楽しめてじっくりと落ち着いて飲みたいコーヒーです。
続いて、
モンテコペイマイクロミル
そして、もう一つ一緒に買ったモンテコペイ。
こちらは、コスタリカの豆で、私の好きな「レッドハニー」で精製処理を行った豆です。
レッドハニーとは、精製の過程で、果肉除去機でだいたいの果肉を取った後に、生豆を天日干しにする方法です。
この"だいたいの果肉を取る"というところがポイントで、果肉を残す割合でブラックハニー(90〜80%)、
レッドハニー(70〜50%)、イエローハニー(40〜20%)、ホワイトハニー(果肉除去)に分かれます。
ハニーという名が付くことからも、全体的に甘さが感じられるというのがこの精製方法の大きな特徴になっています。
なお、水洗式のように大量の水を必要としないので、環境にも優しいという生産面でのメリットもあります。
実際飲んでみての感想ですが、豆はエンバシー農園よりは、深めに煎ってあるようでしたが、
目の覚めるような爽やかな酸味が一番の特徴でした。
酸味はしっかりと主張があって、その奥に柔らかい甘さが感じられます。
冷めると味も落ち着いてきて、甘みが徐々に増してくる印象です。
スッキリとしたフレッシュさが魅力のコーヒーでした。
まとめ
お店の評価
・品揃え ★★★★☆
・価格 ★★★☆☆
・風味 ★★★★★
・買いやすさ 店頭にて
・焙煎度合 やや浅め
中南米での豆の品ぞろえは豊富で、毎回選ぶ楽しみがあります。(時期によりラインナップも変化)
焙煎の具合は、全体としてやや浅煎り目の傾向があり、その分、豆の風味が豊かで華やかさがあります。
きっと質のいい豆を使っているんだと思います。
豆の量は250gからとちょっと多めの量からの販売となっていますが、せっかくの風味豊かなコーヒー豆なので、
豆の鮮度に気をつけながら使い切りたいところです。
コーヒーが持つ風味の繊細さを味わいたいときにはオススメの焙煎所だと思います。