艮珈琲店(青森県むつ市)
お店の所在地は青森のむつ市。本州最北、下北半島から届いたコーヒー豆です。
ちなみにこのコーヒー、玄関のドアのポストに入っていたんですが、
帰宅して玄関を開けたら玄関じゅうにコーヒーの香りに満たされていて、とてもいい気分になりました。
ネット注文した豆ならでは、のことですね。
艮珈琲店について
艮珈琲店はシングルオリジンにこだわった自家焙煎のコーヒー豆店です。
焙煎は直火焙煎。豆の特徴を素直に引き出せる一方で、加減が難しいと言われます。お店のHPでもガスの残量具合による減圧までに気を配っていると書いてあります。かなり細かいところまで焙煎に神経をとがらせていることが伺えます。
2018年6月8日時点で豆の種類は7種。エチオピアやインドネシア、グァテマラなど定番どころを揃えています。
焙煎は、中深煎り(シティ)や深煎り(フルシティ)が多いです。
直火焙煎は深煎り目の時に、良さが発揮できるようなので、その傾向のようですね。
なお、週二回(火曜・金曜)に焙煎を行うそうで、注文するとその焙煎日に豆を焙煎し24時間以内に発送してくれます。
私が注文した時も、焙煎日に即日発送してもらえました。
鮮度に対するこだわりはネット通販にとってはとてもありがたいところ。
そして何より嬉しいのは、送料無料。加えて、200gで1000円程度という低価格。
毎日飲むコーヒーが、より安く手に入ることはとてもいいことですよね。
ちなみに、店名の「艮」という言葉は丑と寅の間を意味し、方角として東北を示しているのだそう。
東北の地にある珈琲店だからこの名前にしたそうですが、他にもいろいろ理由があるようです。
豆の紹介
今回購入した豆は
ブラジル/フクダトミオブルボンとルワンダ/コーパックキロレロの2つです。
ブラジル/フクダトミオブルボン
こちらの豆はイエローブルボンという品種。アラビカ種の中の1つで、ブルボン種は基本的に赤く熟すのですが、黄色く熟すので、イエローブルボンと言われます。
ブルボン種はコクがあり、まろやかと言われていて、加えて、イエローブルボンは強い甘味が特徴です。
今回購入した豆は、中深煎りなので、そのコクや甘味がどう表現されているのかが楽しみです。
実際の豆はというと、コーヒーの香ばしい香りが強いですが、深みのある香りの奥に甘い香りがほんのりとある感じ。
豆を挽いてみると、甘い香りが増してきます。
抽出されたコーヒーはオイルが浮いていて若干のとろみがあります。
飲んでみると酸味は控えめで、甘味とコクがあります。
とろみと相まって深みのあるコクを感じられます。
そして、後味で甘味がじわじわと広がってきます。私が淹れた時は苦味も少しあって、
全体的に味にまとまりがあり、まろやかな風味でした。
ルワンダ/コーパックキロレロ
続いては、
ルワンダ/コーパックキロレロです。
こちらの豆もフクダトミオと同じくブルボン種。
ロースト具合はハイ(中浅煎り)で酸味とコクが特徴とのことです。
豆の色味もフクダトミオよりは若干明るく香りもフルーティーな香りが少し漂ってきます。豆を挽いてみるとコクのある香りが広がります。
実際に淹れてみると軽めの口あたりで、ひと口目で酸味が口の中に広がってきます。
その後、少し苦味を含んだコクが出てくるという感じです全体のバランスとしては、
酸味とコクがかなり強調されていて甘味はほとんどないように感じました。
冷めてきて味の変化もほとんどなくすっきりと飲めるコーヒーです
まとめ
お店の評価
・品揃え ★★☆☆☆
・価格 ★★★★★
・風味 ★★☆☆☆
・買いやすさ ★★★★☆
・焙煎度合 深め
お店の特徴は、なんといっても直火焙煎の豆の鮮度と安さにあると思います。
焙煎してすぐに発送してくれるのはとても大事なポイントです。
また、200グラム1,000円程度なので、毎日たくさん飲む方には非常にありがたい価格帯ではないでしょうか。
ECショップもシンプルでわかりやすく、使いやすいと思います。
直火焙煎なので、焙煎具合はやや深めになっていて、浅煎りの豆や華やかな香りを大事にする方にはあまりオススメできないかもしれません。
ですが、毎日量をたくさん飲み、コクのあるコーヒーを飲みたい方にはとても良い焙煎所ではないでしょうか。